リコーは4月15日、「リコー環境事業開発センター」(静岡県御殿場市)が開所したと発表した。環境を基軸とした新規事業の創出・拡大を目的に設立したという。今回の開設は創立80周年記念事業の1つでもあり、環境活動に関する情報発信基地としても活用する。敷地面積は10万1203㎡、建築面積は7万1074㎡で、従業員数は900名。
同センターでは、▽廃プラスチックや木質バイオマスから熱分解で水素を製造、▽間伐材の伐採からエネルギー活用まで包含した地産地消モデルの確立、▽屋内外に多く存在する小さな水流を利用した発電システムの確立、▽室内光でも高い発電力が得られる完全固体型太陽電池--などを中心に技術開発、事業化の研究を開始する。まず同センターで環境技術の開発・利用システムを構築し、地域を巻き込んだ実証実験に着手する。これで地域経済の活性化・地域資源の循環に貢献し、確立した技術やシステムで国内外への環境関連の新規事業展開につなげる。