2016/04/15 ニュース
飛島建設など、岐阜県で136kWの小水力を稼働
 オリエンタルコンサルタンツ(東京都渋谷区)と飛島建設(川崎市)は4月12日、岐阜県内で建設していた小水力発電設備「落合平石小水力発電所」(岐阜県中津川市)の開所式を開催した。新設備の出力は136kWで、水車はチェコ製の横軸クロスフロー方式のものを日本小水力発電から調達して設置した。有効落差は64m、最大使用水量は0.25立法m/秒で、建設・運転費用は両社が折半出資した。 
 
 新設備が発電する電力は中部電力に全量を売電する。運転期間は平成28年4月から20年間で、運転費用のうち、清掃や点検など維持管理の一部は地区に委託している。この発電事業では、市内で大正時代に整備された農業用水路の未利用落差に着目し、水路の一部を発電用導水路に活用。農業用水路を設備の導水路に共用し、建設コストを抑えながら、劣化した箇所は補修して将来の農業用水路の維持管理費用も軽減している。