2016/03/30 ニュース
王子HD・三菱製紙、発電事業の合弁会社を立ち上げ
 王子ホールディングスは3月28日、完全子会社の王子グリーンリソースと三菱製紙がバイオマス発電事業の合弁事業会社を1日付で設立したと発表した。新会社の名称は「エム・ピー・エム・王子エコエネルギー」で、資本金500万円の出資比率は王子グリーンリソース55%、三菱製紙45%となっている。両社は三菱製紙八戸工場(青森県八戸市)構内に、約240億円を投じてバイオマスボイラーを設置し、平成31年6月の稼働を計画している。
 
 新設備はボイラーの蒸気発生量235t/h、発電出力約7万5000kWで、年間売電量は約5.3億kWhにのぼる見通し。燃料には木材チップや椰子tがらなどのほか、一部石炭も使用する。新会社の年間売電収入は約110億円を見込む。設備竣工後は三菱製紙が維持管理、王子グリーンリソースが燃料の調達を行う予定。