東芝三菱電機産業システムは3月24日、大容量太陽光発電システム用パワーコンディショナー(パワコン)の製造能力増強に80億円規模の投資を行うと発表した。投資は傘下の海外子会社に3月~9月にかけて行う。投資対象の子会社は、インド、米国、東南アジアなどほぼ世界規模になるという。
同社は、現状600億円規模のパワコン事業を平成29年度に1000億円規模まで拡大する計画。パワコン事業の海外比率は約40%だが、これを今回の投資で約60%に引き上げる。海外拠点の製造能力も年間約2GWから7GWまで一挙に拡大する。80億円の内訳は、増資が45億円相当、稼働中の生産拠点増強が35億円規模となる。特にインドでは、新工場の建設などに40億円規模(新工場建設には25億円)を投入する。新工場は現工場と同じベンガルール地域に建設し、現工場の約3倍の製造能力を持ち、敷地面積2万7000㎡、建屋面積1万㎡の規模という。今春に着工し、来夏の稼働を目指す。従業員は現工場からの異動も含め、250名ほどを予定している。