経済産業省は3月18日、平成28年度の再生可能エネルギー由来電力の買い取り価格と賦課金単価を決定したと発表した。調達価格等算定委員会の「平成28年度調達価格及び調達期間に関する意見」を踏まえて決定したもの。発表によると、賦課金単価は、2.25円/kWh（一か月の電力使用量が300kWhの場合月額675円、年額8100円）に決まった。新単価は5月検針分～平成29年4月検針分の電気料金に適用される。買い取り価格では、出力10kW以上の非住宅用太陽光発電設備が発電する電力の買い取り価格は24円/kWhと、平成27年度比で3円引き下げられた。

 

　一方、住宅用太陽光（10kW未満、出力制御対応機器の設置義務なし）は31円/kWhと2円の引き下げとなった。出力制御対応機器の設置義務がある設備も33円/kWhと、2円引き下げられた。このほかの再生可能エネルギーは、いずれも昨年度から価格据え置きとなっている。据え置かれた買い取り価格は以下の通り。

　▽陸上風力(20kW以上)・22円、▽陸上風力(20kW未満)・55円、▽洋上風力(20kW以上)・36円、▽地熱(1.5万kW以上)・26円、▽地熱(1.5万kW未満)・40円、▽中小水力(1000kW以上3万kW未満で新設)・24円、▽中小水力(1000kW以上3万kW未満で既設導水路活用型)・14円、▽中小水力(200kW以上1000kW未満で新設)・29円、▽中小水力(200kW以上1000kW未満で既設導水路活用型)・21円、▽中小水力(200kWで新設)・34円、▽中小水力(200kWで既設導水路活用型)・25円、▽木質バイオマス(未利用・2000kW以上)・32円、▽木質バイオマス(未利用・2000kW未満)・40円、▽木質バイオマス（一般）・24円、▽木質バイオマス（建築廃材を活用）・13円、▽廃棄物発電・17円、▽メタン醗酵・39円