JFEエンジニアリングと川崎市は3月17日、廃棄物発電を活用したごみ収集の実証試験に関する協定書を締結したと発表した。ごみ焼却発電設備で発電する電力を電池交換型のEVごみ収集車を用いるための実証試験で、EVごみ収集車でのごみ収集実用化を目指すもの。両者は同日、川崎市浮島処理センター(川崎市)で実証試験開始式を開催した。
実証試験では、▽EVごみ収集車の性能確認、▽電池ステーションの動作確認、▽災害時など、非常用電源としての電池の活用--などを検証する。実験で活用する電池ステーションは電池をいつでも充電でき、EVごみ収集車も従来のパッカー車に比べ環境負荷が低いなどの利点がある。またEVごみ収集車の電池は、災害対策拠点などの非常用電源としても活用できるという。これを廃棄物発電由来の電力で充電・稼働することで、ただ処理するだけの廃棄物量をゼロに近づける「ゼロ・エミッションシステム」の構築を目指す。