横河電機は2月12日、タイの子会社ヨコガワ・タイランド(バンコク市)がタイのコージェネレーションプラント向け制御システム12件の受注を内定したと発表した。同国の小規模発電事業者(SPP)12社が新設するコンバインドサイクル方式の設備を制御するため、同社の統合生産制御システム「CENTUM VP」を納入する。このほか、エンジニアリング、据え付けと試運転などを支援する。
新設する設備はバンコク市近郊の工業団地内に建設され、総容量は147万kW(12万kW:9件、13万kW:3件)という。設備は東洋エンジニアリングが設計・施工し、平成29年5月から31年7月に完成する予定。このプロジェクトに参画する12社は、タイの民間発電事業者ガルフ・エナジー・ディベロップメントと三井物産が共同出資で設立した。同社は、SPP向けなど同国の発電所、自家発電設備向け制御システムの実績や現地でのサポートが評価され、受注に結び付いたとしている。また今回の受注を弾みに、同社はアジア諸国の電力分野向け制御ビジネス市場で年間1億ドルの受注を目指す。