2016/01/06 ニュース
三井物産、オマーン発電事業で3150MW分の発電事業権を落札
 三井物産は1月4日、オマーンの電力事業「Ibri、Sohar-3発電事業」の事業権を受注したと発表した。同社がサウジアラビアの電力事業会社ACWA Power、オマーンの企業Dhofar International Development and Investment Holding Co.と共同でコンソーシアムを組んで応札し、このほどオマーン国営電力・水公社のOman Power and Water Procurement Company SAOCから受注通知書を受け取った。同案件は発電所の建設・保守・運営(BOO方式)で運営され、総事業費は邦貨換算で約2760億円に上る。
 
 同社は、コンソーシアムで50.1%を出資するコンソーシアムリーダーを務める。この案件では、同国のIbri工業地区、Sohar工業地区にそれぞれ出力1450MW、1700MW(合計出力3150MW)の天然ガス焚コンバインドサイクル発電プラントを建設する。今後は、2月に売電契約などプロジェクト関連の契約を両者が締結、2019年1月にSohar-3発電所の稼働を目指す。2019年4月にはIbri発電所が稼働する見通し。竣工後、同社は15年間両発電プラントの操業・運転、売電を行う。この出力規模は、同国北部電力網の約3割の電力を供給できるという。