環境省は12月25日、安比地熱が策定した「安比地熱発電所(仮称)設置計画計画段階環境配慮書」への環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。同案件は、同社が岩手県八幡平市に総出力約1万5000kWの地熱発電設備を設置するもの。11月10日に経済産業大臣から環境大臣への意見照会があり、今回の意見提出となった。
意見の各論では、▽既設温泉への影響が懸念される場合、必要に応じて環境保全措置を講じ、既設温泉への影響を回避するか極力低減すること、▽事業実施区域とその周辺には、オオシラビソの群落などがあるため、地形の改変を最小限にとどめること、▽必要に応じて環境保全措置を講じ、周辺植生への影響を回避するか極力低減すること、▽生産井や還元井はできる限り長く維持し、補充井の掘削などが最小限となるよう事業内容を検討すること--などの点を求めた。