環境省は11月6日、ジャパン・リニューアブル・エナジーが岩手県軽米町と洋野町で計画している「（仮称）ノソウケ峠風力発電事業」の計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見を産業経済大臣に提出した。同案件は、軽米町～洋野町に最大出力3万kWの風力発電設備を建設するもので、9月24日に経済産業大臣から環境大臣に意見照会があった案件。

 

　大臣意見では、各論で▽発電設備を住居から可能な限り離して設置し、工事時・稼働時の騒音の影響を回避するか極力低減すること、▽同様に、風車の影の影響を回避するか極力低減すること、▽事業実施区域とその周辺は、イヌワシなど希少猛禽類の生息が確認されているため、バードストライクや生息環境の劣化などを予防するための調査・予測を行うこと、▽その結果を踏まえ、必要に応じ環境保全措置を講じて、鳥類への影響を回避するか極力低減すること－－などを求めた。