中部電力は9月25日、9月に予定していた徳山水力発電所(岐阜県揖斐川町)1号機の営業運転を平成28年3月に変更すると発表した。水車発電機回転部の荷重を支えるスラスト軸受の温度上昇が確認されたためで、現在同社は試運転を中止し、内部を点検して原因を調査している。
1号機はダム水路式で、出力は13万1000kW。稼働開始は当初今年6月を予定していたが、5月の試運転中にスラスト軸受の温度上昇が発生した。同社は不具合の原因をスラスト軸受の冷却不足と見て冷却器を増設するなど対策を実施した。これを踏まえ稼働を9月に後ろ倒ししたが、7月の試運転で再度温度上昇が発生したため、稼働の延期を決めた。2号機(2万2400kW) は昨年5月に稼働している。