2015/09/28 ニュース
竹中工務店、大型建築物向けマネジメントシステムを実用化
 竹中工務店は9月25日、エネルギーマネジメントシステム「I.SEM(アイセム)」を開発し、関連会社のTAKイーヴァック本社ビル(東京都江東区)に導入したと発表した。 今後は同ビルで実証データを収集し、機能を充実させる。並行して、オフィスビルや集合住宅など向けに提案営業を行っていく。
 
 I.SEMは、建物の負荷を予測し、熱源や空調機器などの運転を最適に計画し、その計画に沿って電力デマンドを達成するエネルギーマネジメントシステム。電力料金の高い時間の購入抑制、割安な電力メニューへの対応、買電計画どおりのデマンド調整などで電力コストを低減する。I.SEMには、▽パーソナル対応デマンドレスポンスを加味した負荷予測システム、▽複数の熱源や電気自動車への充電を踏まえた電力調達を計画する最適運転計画システム、▽太陽光発電や発電機など、多様な電源を最適にコントロールし電力デマンドを制御するリアルタイム制御システム、▽停電時に複数の電源を活用して給電する「MSEG(multi-source energy gateway)」などの機能を包含している。