2015/09/16 ニュース
宇部興産、リチウムイオン電池用セパレーター増産へ
 宇部興産は9月15日、宇部ケミカル工場(山口県宇部市)の既存設備の再構築、堺工場(大阪府堺市)のセパレーター製造設備増設を決めたと発表した。車載用リチウムイオン電池の需要増大に対応する措置で、まず宇部ケミカル工場の既存設備を再構築して製造能力を増強する。この増強は平成28年7月の完工を目指す。堺工場の増設は29年6月の完工予定で、宇部、堺両拠点の生産能力を現行比40%増の合計2億㎡に拡大する。
 
 この増強を、同社の車載用途でのシェア引き上げにつなげ、市場の成長を牽引する。32年頃までには製造能力を3億㎡規模に引き上げることも検討中という。同社は乾式セパレーター「ユーポア」などを製造販売しており、25年に堺工場での生産を開始。2拠点体制で需要の増大に対応してきていた。