2013/03/29 ニュース
新日鉄住金エンジ、北九州市向け下水汚泥燃料化設備を受注

 

 新日鉄住金エンジニアリングは、北九州市から下水汚泥燃料化設備を受注した。下水汚泥から石炭代替燃料としての固形燃料(ペレット)を製造し外販する。製造されるペレットは、火力発電所など石炭を利用する事業者などに代替燃料として外販する模様。ペレットの熱量は、市の要求水準では規格値発熱量が11MJ/kg-wet(低位発熱量 湿基準)以上を予定している。
 
 同社が建設するのは、造粒乾燥方式の下水汚泥燃料化システム「ジェイコンビ」。処理能力は70t/日、処理可能量は2万3100t/年。ペレット生成量は7030t/年で、日明浄化センター内に建設する。北九州市の新町、曽根など4か所の浄化センターから排出される下水汚泥の全量、または一部を処理する。設備は3月22日に着工しており、平成27年9月30日までに完成する。その後同社が構成する特別目的会社が、平成27年10月1日から平成47年9月30日までの20年間、設備の維持・運営と固形燃料の全量買い取り・外販に当たる。
 
 今回の入札では、日明浄化センター内で発生する消化ガスを燃料化の熱源として利用すること、ペレットを全量市内で利用することで、年間約1万1200tの温室効果ガス削減に貢献することが評価され、同社が受注に成功した。