静岡ガスは8月10日、三島市(豊岡武士市長)とエネファームで発電した余剰電力を地域で面的に活用する実証試験を年内に始めると発表した。8月5日に両者の共同提案が、経済産業省資源エネルギー庁の「地産地消型再生可能エネルギー面的利用等推進事業費補助事業」に採択されたことを受けたもの。
試験では、ミサワホーム静岡が三島市内に建築する住宅3戸にエネファームを設置し、その3世帯でエネファームが生活に必要な電力を上回る発電を行う。この発電で発生した余剰電力を住宅の存在する地域で消費する。この過程で電力消費での省エネ効果を検証し、電力売買の制度設計や運用上の課題などを検討する。一方静岡ガスは、来年4月の電力小売全面自由化を受けて、このサービスモデルで創出した電力を地域資源の一部として関連会社の静岡ガス&パワーが活用することにしている。