2015/08/10 ニュース
三井造船グループ、2か所のごみ焼却炉に発電設備追加
 三井造船環境エンジニアリングはこのほど、ごみ焼却炉の基幹改良工事を2件受注した。既存のごみ焼却炉の長寿命化とCO2排出量を削減するため行われるもので、発電設備を追加し、ごみのエネルギーを有効利用する。
 
 受注した2件中、1件目は唐津市清掃センター(佐賀県唐津市、処理能力150t/日(50t/日×3系列))の長寿命化事業基幹的設備改良工事。平成9年3月に三井造船が竣工した焼却炉で、燃焼ガス冷却設備、排ガス処理設備など劣化が著しい機器を最新機種に更新する。同時にCO2削減効果を高めるため、発電設備を新設、消費電力を低減する。契約金額は13億500万円で、平成31年3月の工事完了を目指す。
 
 2件目は、大和郡山市清掃センター(奈良県大和郡山市、180t/日(60t/日×3系列))延命化工事。昭和60年11月に竣工した三井造船製の焼却炉、ボイラー設備、排ガス処理設備などを更新し、発電設備を追加する。この追加で20%以上のCO2削減効果が見込まれている。平成30年3月に工事を完了する予定で、契約金額は51億円。