富士電機は7月2日、工場などで発生する低温排熱を再利用する「蒸気発生ヒートポンプ」を12月に発売すると発表した。同社は食品・飲料、自動車など排熱が発生する製造業の工場向けに売り込み、今年度からの3年間で40億円を売り上げる考え。
新製品は、自動販売機で培ってきたヒートポンプ技術を活用し、工場内で発生する低温排熱を回収・加温して再利用するもの。工場で排出される60~80℃の排温水などから熱を回収し、100~120℃の飽和蒸気にして供給する。また蒸気の使用量に応じ、最大10台までを接続して運転できる。運転状況などはネットワークに接続して中央制御室やパソコンなどで監視・操作でき、今後同社のクラウドシステムと連携することも予定されている