2015/06/26 ニュース
環境省、ユーラスの風力発電事業に環境負荷の抑制求める
 環境省は6月25日、ユーラスエナジーホールディングスが計画中の「(仮称)石巻風力発電事業」に係る環境影響評価準備書への環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。同事業は、宮城県石巻市に総出力2万kW(2500kW型機×8基)の風力発電設備を設置し、発電事業を行うもの。大臣意見では、発電設備の配置を変更することで、風車の影や騒音の影響を回避するか極力低減することなどを求めている。
 
 意見の各論では、▽計画区域の近隣に住居があるため、風力発電設備の配置変更や機種などを再検討し、風車の影の影響を回避するか極力低減すること、▽同様に、住居からの間隔を更に確保するなどして、騒音の影響も回避するか極力低減すること、▽バードストライクや傷病鳥類の確認を実施し、特に希少種の死亡・傷病個体が確認された場合は、死亡・傷病個体の搬送などを行うこと、▽計画区域には硯上山万石浦県立自然公園が隣接しており、主要な眺望点からの風力発電設備の垂直視角をできる限り小さくすること、などを求めている。