福島洋上風力コンソーシアムは6月22日、福島県小名浜港での7MW油圧ドライブ型浮体式洋上風力発電設備の組み立て作業が完了したと発表した。同設備は6月30日に実証研究海域に曳航され、設置作業に入る。今後、3基目のダウンウィンド型浮体式洋上風力発電設備(出力5MW×1基)の建設にも着手し、世界初の浮体式洋上ウィンドファームを建設する。

 

　今回の作業は、平成24年に経済産業省が委託した「浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業」の第2期実証研究事業の一環。第2期実証研究事業では、7MW型風車と5MW型風車を組み立て、実証研究海域に設置するほか、発電設備の維持管理と各種データ取得・評価が予定されている。7MW型風車は9月中旬に設置工事を完了する。その後試運転に入り、12月中旬から実証運転を始める。5MW型風車は7月下旬にアンカー、チェーンの敷設を開始する。同コンソーシアムの構成企業・団体は、▽丸紅、▽東京大学、▽三菱商事、▽三菱重工業、▽ジャパン　マリンユナイテッド、▽三井造船、▽新日鐵住金、▽日立製作所、▽古河電気工業、▽清水建設の10者。