三井物産は3月6日、スペインの風力発電用タワー・フランジ大手GRI Renewable Industriesグループ（GRI）を統括する持株会社Gonvarri Eolica, S.L.に出資すると発表した。3月5日付で関連諸契約を締結しており、許認可を取得次第Eolicaの第三者割当増資を引き受ける。並行して既存株主からも株式を買い取り、Eolicaの発行済み株式の25％を取得する。
GRIは、大手風力発電機メーカー向けに、鋼製タワーとその部品の大型フランジを製造・販売している。製造能力はタワーが年間1715基、フランジが10万5000tと世界最大規模と見られており、世界6か国の10か所に製造拠点を持つ。同社は今回の株式取得で、アジアと米州での案件開拓に注力するほか、洋上風力発電設備向けの新たな製造拠点の設立も検討する。
