環境省は3月6日、関電エネルギーソリューションが計画中の「(仮称)今ノ山風力発電事業」の計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出したと発表した。この案件は最大出力6万kW(2000~3000kW型機20~30基程度を設置)の風力発電設備を、高知県土佐清水市と三原村(想定区域面積約935ha)に建設するもの。
同事業の予定区域は、自然度の高い照葉樹林や希少な鳥類などが生息し、一部が鳥獣保護区に指定されている。このため同省は、▽バードストライクなど鳥類への影響を可能な限り回避すること、▽工事の土工量を抑制して土砂の流出などを回避し、重要な水生生物への影響を回避するか極力低減すること、▽照葉樹林への環境影響を評価し、植生への重大な環境影響を回避すること、▽出来る限り既存道路、無立木地などを活用し、森林の伐採と地形の改変を最小限にとどめること。改変部分は早期の緑化を計画すること、などの点を求めた。