栃木県は1月22日、県内で小水力発電の事業化を検討している発電事業者向けに、「とちぎ小水力発電!基礎データマップ」を公開した。国、県、水資源機構の既存流量観測所の流量情報や標高、落差(砂防堰堤)などの基本情報、東京電力の廃止発電所の位置などが閲覧できる。県は製作にあたり、過去10年分の流量情報を整理して県内全域の河川流量を算出した。
また自然公園、保安林、鳥獣保護区など開発で回避すべき区域の位置情報なども閲覧できる。閲覧は必要な情報を画面左側のレイヤー欄から選択し、各レイヤーや画面上部のツールバーで表示を切り替えるなどして閲覧する。県では、単一のシステムで流量情報や制約条件などを集約して提供するのは全国初だとしており、任意の2地点を選んでおおよその発電量を算出できるなど、事業者が活用する可能性は大きいと見ている。