2015/01/21 ニュース
新日鉄住金グループ、水素用ステンレス鋼材を開発
 新日鐵住金とその完全子会社、日鉄住金ステンレス鋼管は1月20日、高圧水素用ステンレス鋼「HRX19」を開発、発売したと発表した。岩谷産業や東京ガスの商用水素ステーションで配管や継手・バルブなどに採用されており、水素ステーション建設のコスト削減、保全性・安全性向上に貢献するという。
 
 HRX19には、▽オーステナイト系ステンレス鋼で最高レベルの耐水素脆性を持ち、ステーション配管の長寿命化と安全性向上が図れる、▽既存材のSUS316Lの約2倍の強度を持つため、配管内径を径大化して大容量、短時間での水素充填を実現するステーション設計が可能、▽数百個の継手が必要なねじ結合でなく溶接施工法を適用できるため、施工・メンテナンスコストが削減できる、などの特長を持つ。両社は2月25日~27日に東京ビッグサイトで開催される「水素・燃料電池展 FC EXPO 2015」に、HRX19を出展する。