資源エネルギー庁は12月19日、今年度の地熱資源開発調査事業の採択状況を発表した。3月の公募開始から同日までに計23件が採択され、このうち新規案件は10件となっている。新規案件では、既存文献や地質断裂系の調査、、地震探査や温泉モニタリング調査などが実施される予定。
同事業は、地熱発電事業の事業可能性を検討するために行う地表調査などや井戸の掘削などを補助するもの。今回は執行団体の石油天然ガス・金属鉱物資源機構の審査委員会がまとめた結果を踏まえ決定した。新規案件の実施予定地と実施事業者は以下の通り。
▽北海道函館市・南茅部地域(オリックス)、▽岩手県盛岡市・つなぎ温泉地域(つなぎ源泉管理、盛岡市)、▽静岡県南伊豆町・下賀茂地域(南伊豆町)、▽新潟県糸魚川市・糸魚川大野地域(糸魚川市)、▽北海道奥尻町・奥尻地域(越森石油電器商会、奥尻町)、▽北海道壮瞥町・壮瞥町蟠渓地域(壮瞥町)、▽岩手県八幡平市・東八幡平地域(オリックス)、▽青森県青森市・八甲田西部城ヶ倉地域(城ヶ倉観光、オリックス)、▽宮崎県えびの市・尾八重野地域(アストマックス・トレーディング)、▽大分県九重町・野矢堀田地域(久大林産)