出版社の国書刊行会のグループ企業、セイユウはこのほど、経済産業省から再生可能エネルギー発電設備の認定を取得した。北海道弟子屈町で行う温泉発電事業のためのもので、認定を得られたことで9月から実証調査も兼ねて設備を本格操業する。
発電設備はゼネシスが開発した小型排熱温度差発電装置で毎分500L、97℃の温泉水を使用し、出力60~80kWを目標にする。発電後の温排水は2万~3万立法mのビニールハウスの温室用に使用。野菜栽培などに二次利用する。セイユウは今回の事業化で、雇用拡大など地域との共生と自然エネルギー資源の最大活用を目指しており、温泉発電事業を「弊社のような中小企業でも、有効な温泉井戸さえあれば容易に参入可能。この事業化で、国内でさらなる利用拡大が望まれることを期待する」としている。