2014/09/22 ニュース
JFEEほか、バイオマス発電事業を自社製作所で開始
 JFEエンジニアリングは9月22日、津製作所(三重県津市)構内でバイオマス発電事業を開始すると発表した。発電事業は同社などが今年2月に設立した新会社「グリーンエナジー津」(同)が運営する。同社は11月に、木質チップや椰子ガラなどを循環流動層ボイラーで燃焼する発電設備を着工、平成28年7月の稼動開始を目指す。
 
 新設する発電設備の出力は約20MW、年間発電量は15万8000MWhで、発電する電力は同社の完全子会社、アーバンエナジー(横浜市鶴見区)などに売電する。グリーンエナジー津には、百五銀行、三井住友信託銀行、日本政策投資銀行(政投銀)が出資しており、発電所の建設・運営資金約90億円をプロジェクト・ファイナンスとして融資されている。返済原資は売電収入のみで、償還期間は約15年間。同社はプラントの設計・調達・建設と20年間の包括運営をグリーンエナジー津から受託しており、燃料の調達には津市の協力も得られるという。グリーンエナジー津は今後資本金を1億円に増資する予定で、増資後の出資比率は▽同社35.2%、▽政投銀25.0%、▽日本通運14.9%、▽阪和興業10.0%、▽大中物産10.0%、▽岡谷鋼機4.9%となる。