産業技術総合研究所(産総研)・福島再生可能エネルギー研究所は、8月12日に「被災地企業のシーズ支援プログラム」の2次募集採択案件を決定した。現在3次募集を行っており、8月26日まで公募を受け付ける。10月下旬には3次募集分の採択案件が決まる見通し。
同プログラムは、東日本大震災で被災した福島、宮城、岩手の各県にある企業が開発する、再生可能エネルギー関連の企業シーズを産総研が支援し、その成果を応募した企業に移転して、新産業の創出を支援するもの。2次募集は4月11日~5月23日の期間に行われ、、応募のあった案件から8件を選定した。審査で漏れた4件にも、産総研が別途対応可能な技術アドバイスなどを行う。選定された8件は以下の通り。
▽新しい融雪型太陽電池モジュール、システムの開発(環境システムヤマノ)、▽太陽電池ストリングの健全性確認検査装置の実証(日本カーネルシステム)、▽太陽電池の性能低下防止装置の評価技術(元旦ビューティ工業)、▽逆型有機膜太陽電池の耐久性・信頼性評価とその劣化メカニズムの解析(倉元製作所)、▽長期強度信頼性に優れた風力発電分野向け太径ボルトの開発(東北ネヂ製造)、▽リン系イオン液体の高温熱媒体としての性能評価(日本化学工業)、▽水素ガス及び水素混合流体雰囲気中におけるベローズシールバルブの有効性評価(大野ベロー工業)、▽太陽光発電利用の独立型防災サーバー(イーダブリュエムファクトリー)