資源エネルギー庁は6月17日、今年3末時点での再生可能エネルギー発電設備導入量調査結果を公表した。調査概要によると、FIT制度施行後の同月の再生可能エネルギー発電設備導入量は、累計で895万4000kWと1000万kWに迫る勢いで増加した。太陽光発電設備が導入量全体を牽引する傾向は固定化していると見られている。
平成25年4月~今年3月末までの累計導入量推移は、住宅用太陽光発電設備が130万7000kW、非住宅用が573万5000kW。風力は4万7000kW、中小水力は4000kW、木質系などバイオマスは9万2000kWで推移した。地熱は前月同様導入が見られなかった。平成24年7月(FIT制度施行開始)からの設備認定容量は、住宅用太陽光が268万8000kW、非住宅用が6303万8000kW、風力は104万kW、中小水力は29万8000kW、バイオマスは156万5000kWとなった。3月は地熱も1万4000kWと増加し、エネルギー全種の合計は6864万2000kW(119万9482件)と、件数ベースでは100万件を突破した。
同月末での都道府県別設備認定件数(件数ベース)では、最も導入件数が多かった県は前月同様愛知県(6万6795件)で、最も少なかった県は秋田県(2859件)だった。認定出力ベースで見ると、最も合計出力が大きかったのは福島県(418万6867kW)で、次いで茨城県(408万6094kW)とこの2県が北海道(327万7439kW)を抜いた。最も小さかったのは福井県(17万9889kW)で、この結果は前月と同じだった。