三菱重工業、新日鐵住金など11社・団体で組織する福島洋上風力コンソーシアムは6月11日、福島県沖に設置する風力発電機用の浮体1基を完成したと発表した。7MW油圧ドライブ型浮体式洋上風力発電設備用に建造していたもので、浮体は三菱重工業長崎造船所で製作した。現在、浮体は同造船所の岸壁に係留されており、12月上旬には福島県小名浜港まで曳航し、この浮体に風車を搭載し組み立てる。その後楢葉町沖に曳航し設置する予定。
浮体の製作と並行し、三菱重工横浜製作所では浮体に載せる風車を製作している。一方、古河電気工業は千葉事業所で、洋上サブステーションと洋上風力を結ぶ送電システムの特別高圧ライザーケーブルを製造した。これは楢葉町沖の洋上サブステーションで接続準備を行っている。今後は、今月上旬~8月下旬の予定で実証研究実施海域にアンカーチェーンを設置。同時に海底ケーブルの敷設・埋設作業も行う。