2014/06/06 ニュース
IHIのバイナリー発電装置、1号機が会津高原リゾートで稼動

 

 IHIは6月4日、自社の小型バイナリー発電装置「ヒートリカバリー HRシリーズ」(最大送電端発電出力20kW)の納入1号機が6月12日から稼動すると発表した。福島ミドリ安全(福島県郡山市)に納入したもので、福島ミドリ安全が林野庁から受託した「平成25年度木質バイオマスエネルギーを活用したモデル地域づくり推進事業」で活用される。
 
 同事業は、木質バイオマスボイラーと小型バイナリー発電装置を組み合わせた地域熱電供給システムを構築し、性能を実証するもの。墺コールバッハ製のバイオマスボイラーにHRシリーズのプラント構成で、使用中の重油と木質チップの燃料使用量、付帯費用算出によるランニングコスト比較表を作成。CO2削減効果と事業収益性の可視化を図る。その目標値として、年間燃料コスト約1200万円を削減、CO2削減量は780tとしている。発電する電力は会津アストリアホテル内の「白樺の湯」に供給される。