日本政策金融公庫(日本公庫)は3月24日、1月に実施した平成25年下半期農業景況調査で、再生可能エネルギーへの取り組み状況の調査結果を公表した。結果概要によると、回答した57.3%の農家が「再生可能エネルギーの導入に関心がある」と答えていたことが判った。
同調査は、日本公庫が農業改良資金を融資している農家など2万902件を対象に実施、6937件の有効回答を得た。まず再生可能エネルギーの導入実績を聞くと、「導入済み」の回答が11.6%、「導入を検討中」が10.2%となった。「導入に関心がある」の回答も合わせると、再生可能エネルギー導入に好意的な意見は全体の八割超となった。「導入済み」「検討中」の回答は九州が33.5%と最も多く、関東(24.0%)、東海(23.4%)、北海道(21.9%)が全国平均の21.9%を上回る回答数となった。関心の高いエネルギーでは、太陽光が91.2%と圧倒的に多く、次いで風力(24.9%)、バイオマス(23.0%)、水力(15.3%)の順となった。地域別の関心度では、風力では東北(33.6%)、北海道(29.6%)での関心が高かった。農家の業容別では、茶(97.0%)、畑作(95.0%)で太陽光への関心が最も高く、バイオマスでは養豚(58.7%)、ブロイラー(57.1%)の関心度が高かった。