石原信晃環境大臣は1月31日、青森県で計画中の「(仮称)中里風力発電所」(事業主体:くにうみウインド1号合同会社)で、同社が作成した計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見を茂木敏充・経済産業大臣に提出した。
同社は、青森県中泊町で総出力3万6000kWの風力発電設備を設置する案件を計画している。この案件は、出力2000kW級の風車を18基か3000kW級を12基擁する風力発電所を建設するもの。昨年12月18日に行われた茂木経産相から石原環境相への意見照会を受けて、今回の意見提出となった。環境相意見では、事業実施想定区域が鳥類の重要な地域や自然度の高い自然植生が存在することを踏まえ、▽区域の北側は、ミサゴなど希少種が確認されており、事業実施区域の検討は鳥類への影響に配慮すること、▽森林の状況の情報を集め、建設は自然度が高い植物群落のある地点を回避すること、▽尾根部の森林の伐開を避け、新たに生じる林縁部分を可能な限り小さくすること、▽住居や学校などへの騒音、超低周波音、風車の影の影響を回避、低減するよう配慮すること、などを求めた。