シーメンスが1月28日に発表した同社の2014年度第1四半期決算によると、同期は複数の大型案件が寄与するなどして、新規受注は前年同期比12%増を確保した。売上高は前年並みの水準にとどまった。
全セクター中、エナジーセクターの新規受注は72億ユーロ(3%増)で推移。市場での競争激化のため、火力発電プラントなどのパワージェネレーション事業、送変電事業で受注高は減少した。反面、風力発電事業は2倍の成長を見た。売上高は58億ユーロ(4%減)だったが、費用計上の減少効果などで、利益は前年同期の4億1000万ユーロから5億600万ユーロの増益となった。利益率も6.5%から8.8%に改善している。ジョー・ケーザー・同社社長兼CEOは決算発表を受けて、「新会計年度は好調にスタートした。市場環境は好ましくはないが、今期も生産性向上のプログラムに注力し、今年以降も施策を講じる」とコメントした。