石原伸晃環境相は1月9日、茂木敏充経済産業相に対し「(仮称)むつ小川原港洋上風力発電事業」(むつ小川原港洋上風力開発株式会社)の計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見を提出した。同事業の計画地は鳥類に重要な地域を含むため、風力発電設備の位置決定を慎重にすることなどを求めている。
同事業は、むつ小川原港洋上風力開発が青森県六ヶ所村の沖合東約1~2kmの2か所に、総出力8万(2500kW級風車×32基か 2500kW級×24基、または5000kW級×4基)を建設するもの。計画段階環境配慮書は昨年11月25日に提出されており、今回これに沿って大臣意見が提出された。大臣意見は、▽風車の設置位置決定などでは、他の設備との累積影響も考慮して鳥類への影響を予測し決定に反映すること、▽設置位置の決定に必要な調査・予測・評価は、他の施設との累積影響も加味し、①鳥類の飛翔ルートの把握、年間衝突数などを定量的に予測すること、②騒音なども適切に調査すること、などを求めている。