東京電力ホールディングスは6月3日、経済産業省の実証事業「平成31年度需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業費補助金(V2Gアグリゲーター事業)」に、自社の提案が5月30日付で採択されたと発表した。これを受け、同社などは同日から2020年2月17日まで、国内5か所で実証事業を行う。この実証事業には、▽東京電力エナジーパートナー、▽東京電力パワーグリッド、▽三菱自動車工業(リソースアグリゲーターを兼務)、▽日立システムズパワーサービス、▽静岡ガス(リソースアグリゲーター)--の5社も参画する。実証事業では、電気自動車(EV)をヴァーチャルパワープラント(VPP)のリソースとして活用し、継続的な再生可能エネルギーの導入と電力系統安定化の両立を目指す。6社が参画するのは今回が2年目で、1年目の昨年度は、EVと電力系統の間で双方向の電力融通を実現する実証環境を構築した。この環境下で、電力系統安定化に寄与する有効性を確認した。 今回は、EVやプラグインハイブリッド車(PHEV)の台数を約40台追加して59台にし、国内の5か所に停めているEV/PHEVなどをオンラインシステム上で同時制御する。また、2021年度以降には、電力系統とEV/PHEVの蓄電池との双方向間で電力需給調整を行うV2G事業(Vehicle to Grid)のビジネスモデルを構築。事業化を検討する。
2019/06/04 ニュース
東電HDほか、EVをVPPの電源に活用するV2G実証事業を開始
2019/06/04
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