2018/12/17 ニュース
三井物産、アルゼンチンで97.2MWの風力発電事業に出資参画

 三井物産は12月14日、アルゼンチン南部で計画中の風力発電事業に出資参画すると発表した。この案件は、同国のVientos Los Hercules S.A.がサンタクルス州で計画しているもので、発電容量は97.2MW(3.6MW型風車×27基で構成)、総事業費は2億2000万ドル(邦貨換算約250億円)となっている。新設備は2019年半ばにも稼動する予定で、発電する電力は同国の卸電力市場運営会社CAMMESAに売電する。同社は現地時間の13日、仏エネルギー大手トタル社傘下の再生可能エネルギー発電事業会社、Total Eren S.A.からVientosの株式を投資子会社を通じて取得した。これでVientosの出資構成はTotal Eren66%、同社34%となった。同社は国内外で培ってきた発電事業の知見を活用し、この案件で着実な完工と円滑な事業立ち上げに貢献するとしている。また、今回の株式取得と同時に、世界銀行グループの多数国間投資保証機関と、政治的・非商業的リスクから生じる損失への投資保険契約を締結した。