2018/08/06 ニュース
台湾で洋上風力発電の事業会社に出資参画 三井物産

 三井物産は8月3日、中華民国(台湾)で洋上風力発電設備を開発しているYushan Energy Taiwanの株式50%を取得したと発表した。Enterprize Energyグループ傘下のYushan Energyから、必要な許認可手続きなどを経て8月2日付で出資した。Yushan Energyは、Northland Power(本社カナダ)と洋上風力発電設備「海龍洋上風力発電所」を開発している。この案件で、Yushan Energyの権益は40%だが、同社は今回の出資で権益の20%を取得することになる。海龍洋上風力発電所は台湾沖30~50kmの海域に建設し、総出力は1044MWに上る大規模なもの。2021年以降に予定される最終投資判断を経て、2025年までには稼動する見通しという。発電する電力は全量を20年間、台湾電力公司に売電する。同社は、2025年までに世界の洋上風力発電容量が現在の約3倍に増加すると見ており、台湾だけでなくその他の地域でも事業展開を視野に入れている。