2018/05/31 ニュース
東北電力、EVを活用し電力需給バランス調整機能の可能性を検証

 東北電力は5月30日、資源エネルギー庁の補助事業「平成30年度需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業(V2G アグリゲーター事業)」に申請が29日付で採択されたと発表した。同事業は、電気自動車(EV)の蓄電池を活用し、蓄電池を電力系統に接続して充放電する技術(V2G)の技術上の課題などを検証するもの。その内容は、▽EVの充放電スタンドを介して、蓄電池の遠隔監視や制御を行うシステムを開発、▽開発したシステムで、EVのスタンドへの接続状況や蓄電池の充放電を確認・実施、▽充放電量などスタンドの実績データ、太陽光・風力などの過去の発電実績データを組み合わせてシミュレーションを実施、▽シミュレーションの結果から、蓄電池の充放電による電力系統への影響や、電力需給のバランスを調整する機能の実現可能性などを検証、▽EVを活用した新たなビジネスモデルの構築やサービスの検証--などとなっている。今回の実証は、パートナー企業と共同で着手する予定だが、共同作業の具体的な内容や役割分担などは今も検討中という。同社は、今年4月から「バーチャルパワープラント実証プロジェクト」に着手しており、同事業もその一環として着手する。