トヨタ自動車は5月24日、燃料電池自動車(FCV)の基幹ユニットとされるなる燃料電池スタックと、燃料の水素を貯蔵する高圧水素タンクの生産設備を増強すると発表した。同社が目指している、グローバルで約3万台のFCV生産レベルに対応するための措置。スタックの生産設備は、本社工場(愛知県豊田市)内に8階建ての新たな建屋を建設し、高圧水素タンクは下山工場第3工場内(愛知県みよし市)に専用ラインを新設する。これらの新設備は、同社が「トヨタ環境チャレンジ2050」の中で掲げた「工場CO2ゼロチャレンジ」に沿って、生産段階でのCO2排出量を徹底して削減するという。新設備は2020年頃から稼働開始を目指し、今後設備の詳細を決定する。同社は、オーストラリアなど4か国で自社製のFCV「MIRAI」の走行実証を行っているほか、国内では2020年頃以降は少なくとも月に1000台レベル、年間では1万数千台程度の販売を目指している。国内での販売は、今後4大都市圏中心から販売エリアを拡充する。さらに、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据え、燃料電池バスも100台以上の販売を目指す。
2018/05/25 ニュース
トヨタ、FCV用の燃料電池スタック製造能力を増強
2018/05/25
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