2018/05/01 ニュース
風力設備売却の反動減などで電力部門は大幅減益 伊藤忠エネクス

 伊藤忠エネクスが4月27日に発表した平成30年3月期連結決算によると、同期の業績は1兆1563億4400万円(前期比12.4%増)、営業利益171億5300万円(12.8%減)、税引前(経常)利益191億6900万円(0.9%減)、当期利益132億2400万円(3.8%増)の最終増益となった。主要4部門中、同期の電力・ユーティリティ部門は売上高745億4100万円(18.6%増)、営業利益は46億2600万円(30.3%減)、当期利益は22億1000万円(35.1%減)の大幅な減益となった。同部門の発電分野では、昨年10月に新設した火力発電設備が稼働し総発電量は前期を上回った。その反面、前期に売却した風力発電設備の反動減などで利益面は振るわなかった。熱供給事業では、平均気温が上下し需要に波はあったものの、昨年4月に供給を開始した「GINZA SIX」の貢献で熱需要量は前期を上回った。また、沖縄電力、大阪ガスと同社のグループ会社「東京都市サービス」との合弁で昨年12月に「リライアンスエナジー沖縄」を設立。沖縄県内で、熱供給事業を含むエネルギーサービス事業を開始している。今期は全社で売上高1兆2500億円(8.1%増)、営業利益187億円(9%増)、税引前利益185億円(3.5%減)、当期利益113億円(2.5%増)と引き続き最終増益を見通す。