ユーラスエナジーホールディングスは4月25日、ユーラス肝付ウィンドファーム(鹿児島県肝付町、総出力3万kW)で発生した風車の損壊事故で最終報告書をまとめた。この事故は2016年9月20日、同設備を構成する風車(JSW製J82-2.0)15基のうち4号機、8号機など4機が損壊したもの。タワーが座屈したり、ブレードが折損するなどの被害が見られていた。同社は事故直後から調査に着手し、事故当時に台風16号が通過中だったことなどから各風車で観測された最大風速を分析。その結果、サイト内で最大10分の平均風速が76.9m/秒と、設計時の想定を上回る極めて稀な暴風が原因だと推定した。事故後の対策として、同社は今後▽ピッチ、ヨーのモーター・ブレーキの機能を強化する、▽系統電源喪失時に制御を確保するため、非常用電源システムを設置する、▽今回の事故を踏まえた新たな風設計条件を設定する--などを実施する。被害が比較的軽微だった残りの8機は、モーター・ブレーキの機能を強化させ2019年1月に再稼動する予定という。全13基が稼働するのは2019年9月と見られている。
2018/04/27 ニュース
鹿児島の風車損壊、想定以上の暴風が原因 ユーラス
2018/04/27
2018/04/27
2018/04/25
2018/04/25
2018/04/25