2018/03/30 ニュース
IHI、石炭火力発電で20%のアンモニア混焼を達成
 IHIは3月28日、同社相生工場(兵庫県相生市)の大容量燃焼試験設備(投入熱量10MW)で石炭にアンモニアを20%(熱量比率)添加した混焼に成功したと発表した。昨年12月に実施した実証試験の成果で、混焼率20%は世界最高の水準だとしている。このほか実証試験では、既存発電所の改造を小規模に留め、窒素酸化物(NOx)排出濃度を従来の石炭火力発電所からの排出濃度と同程度に抑制した。同社は今後、ボイラー性能への影響や運転条件の選定で、NOx排出量をさらに低下する可能性を検討する。今回の実証試験は、内閣府総合科学技術・イノベーション会議の戦略的イノベーション創造プログラム「エネルギーキャリア」の委託研究課題「アンモニア直接燃焼」として行われた。