環境省は3月23日、平成27年4月に発行した「地中熱利用にあたってのガイドライン 改訂版」に内容を一部追加した改訂増補版を取りまとめたと発表した。同ガイドラインは、地中熱利用の認知度向上と普及促進を図るため策定された。これに今回、地盤への熱影響や地下に生息する微生物への影響など、新たに得た知見を盛り込んでいる。まず同省が、地盤への熱影響をシミュレーションモデルで解析した結果、住宅で利用される程度の地中熱設備では、地盤環境への熱影響は非常に小さかったという。このため、地盤環境の影響に関するモニタリング設備は、必ずしも必要ではないと評価している。微生物への影響では、地中熱を利用している箇所としていない箇所で地下微生物群の構成にさほど違いは見られず、地中熱を利用しても微生物への影響は確認されなかった。同時に、同省の補助事業などから得られた地中熱ヒートポンプの稼働状況をモニターしたデータから、過剰に採熱すると、地中熱ヒートポンプの効率が低下する場合があるとした。このため、利用する熱を適切に想定した設備を設計すること、計画の想定を上回る稼働はしないことなど留意事項も同ガイドライン内で提示した。
2018/03/26 ニュース
地中熱ガイドラインの内容を一部改定 環境省
2018/03/26
2018/03/26
2018/03/26
2018/03/26
2018/03/26