2018/03/16 ニュース
凸版印刷、電池ベンチャーに出資し次世代電池を共同開発

 凸版印刷は3月14日、東京大学発のベンチャー企業「エクセルギー・パワー・システムズ」(東京都文京区)に約5億円を出資し電池事業を共同で推進すると発表した。両社は、2月9日に資本業務提携を締結しており、エクセルギーが開発中の次世代二次電池「エクセルギー電池」の商業化を進める。同社は、印刷技術を応用して開発した電極を提供して開発を後押しし、4月からサンプル出荷を始める。2020年度には量産を始め、2025年には両社で約100億円の売上高確保を目指す。エクセルギー電池は、一般的な二次電池の約100倍となる200C(充放電レート)以上の急速充放電が可能な電池。電池内部に水素が封入され、酸化による電極の劣化を抑えて耐久性を大幅に向上させた。構成材料にリチウムや有機溶剤などを使用しておらず、釘刺し試験の必要がないなどの特長を持つ。