2018/03/16 ニュース
MHPS、いわき市でIGCC発電設備を本格着工

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は3月14日、石炭ガス化複合発電(IGCC)設備の中核機器である石炭ガス化炉の立柱安全祈願をいわき市で開催した。安全祈願は発注元の勿来IGCCパワー合同会社との共催で実施した。新設する設備は出力54万kWで、2020年9月の稼動を予定している。新設備は、同社が長崎工場で昨年完成した石炭ガス化炉工場で最初に製造するもの。同社は、機器類を6月から順次出荷し、石炭ガス化炉の構成モジュールを安定的に短納期で製造するという。IGCCは、石炭を高温高圧のガス化炉でガス化し、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせたコンバインドサイクル方式で発電する。従来の石炭火力発電に比べ、発電効率が向上するほかCO2排出量も少ないなどの利点を持つ。