2018/02/09 ニュース
工期遅れの発生などで太陽光事業は21%の減益 明治機械

 明治機械が2月6日に発表した平成30年3月期第3四半期連結決算によると、同期の業績は売上高54億100万円(前年同期比18.6%増)、営業利益1億7400万円(40.5%減)、経常利益1億7000万円(44.5%減)、当期利益3億8300万円(138.1%増)の最終増益となった。当期利益は、2億7200万円の投資有価証券売却益を計上したため大幅増益となった。主要3部門中、同期の太陽光関連事業は売上高27億4600万円(136.5%増)、営業利益4900万円(21.4%減)と増収減益となった。減益は、みなし申請や系統連携申請が遅延し施工時期が遅れ、工期短縮のためコスト増が発生したことが原因という。また、販売手数料の増加も減益に拍車を掛けた形となった。今後は、新規事業のディベロップ事業で性急に営業せず、コストの削減と工期遵守に努める。並行して、分譲案件の権利取得と開発・工事を進め、大規模太陽光発電設備の高圧・特高案件で特別目的会社を組成することも視野に入れる。施工面では、提案型営業を推進し、遊休地への企画提案や大型倉庫・工場など向けに電力の自家消費を勧めていく。また、低圧案件などに対応するため、屋根に一切穴をあけない接着架台工法「エスノンホール」をセールスポイントに、屋根設置型設備の受注拡大を目指す。通期は全社で売上高87億1200万円(32.3%増)、営業利益7億2700万円(93.4%増)、経常利益や7億2000万円(84.6%増)、当期利益5億1300万円(47%増)と増収増益の見込み。