2018/01/05 ニュース
北電・東電PG、風力発電電力の調整力検証など実証を開始

 北海道電力(北電)と東京電力パワーグリッド(東電PG)は1月4日、1日に風力発電の導入を拡大するための実証試験を開始したと発表した。試験に参加する最初の風力発電設備(出力6600kW)の運転開始と同時に実証を開始した。この実証試験は、地域間連系線を活用して東京地域の調整力を利用し、北電管内の地域で風力発電の導入を拡大するため実施する。北電は、風力発電の出力変動の調整時に不足する調整力を、東電PGから地域間連系線を介して調達する。30分以上の周期変動が対象で、これより短い周期の変動は北電管内の調整力で対応する。同実証では、2021年3月末までに参加する総出力20万kWに上る風力発電設備がが順次運転を開始する予定。両社は、その後の実証試験期間を経て試験結果を取りまとめ、風力発電の導入拡大につなげていく。