2017/11/01 ニュース
MHPS、ポーランドで大型コージェネ設備を着工

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は10月30日、ポーランドで天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備を着工したと発表した。新設備の総出力は49万kWで、2020年の稼働を目指す。完成後はGTCCコージェネレーション設備して、電力のほか32.6万kW相当の熱もワルシャワ市民に地域暖房用として供給する。新設備は同社のベストセラー機「M701F」ガスタービン1基、蒸気タービン1基、排熱回収ボイラーなどで構成される。この工事では、ガスタービンは同社の高砂工場で、発電機は日立工場で製作する。同社の欧州法人が蒸気タービン、排熱回収ボイラーなどを供給し、プロジェクト全体の取りまとめる。また、長期保守契約に基づき遠隔監視や技師の派遣を含む発電設備の保守・管理を支援するという。その他プラント周辺機器の調達と土建・据付工事などは現地の建設業者Polimex Mostostal S.A.が手掛ける。この案件は、同国の国有石油・ガス会社PGNiGの子会社PGNiG Termika S.A.から受注したもので、同社が同国内で初めて手掛けるガス火力発電設備となる。