NECは8月31日、関西電力と多数の蓄電池を遠隔地から制御する実証試験を開始すると発表した。関西電力の電力系統と連系することを想定し、同社の階層協調制御方式・仮想統合制御技術を用いて行う。両社は、昨年度から「蓄電池同時マルチユース制御技術の開発」として、多数の蓄電池を制御する技術の開発に着手してきていた。今年度は実施用段階に移行し、蓄電池の利用用途を広げる同時マルチユースを実証する。これは、1台の蓄電池を電源や非常用電源として使用するほか、周波数制御の調整力も提供することを目指すもの。両社は、多数の蓄電池を遠隔地から高速で充放電制御して、蓄電池本来の利便性と、周波数制御を両立する制御技術を確立する。同社の階層協調制御方式とは、制御サーバから個別に協調信号を送信し、全体を最適化しつつ、各蓄電池をリアルタイムで制御する技術。個別協調信号の制御周期(10数分)内で全体を最適化できるため、多数の制御が可能だという。
2017/09/04 ニュース
NEC、多数の蓄電池を一括制御する実証試験を開始
2017/08/31
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