IHIと新エネルギー・産業技術総合開発機構は8月25日、鹿児島県口之島沖で行っていた水中浮遊式海流発電システム「かいりゅう」の実証試験を完了したと発表した。試験は、トカラ列島付近の黒潮流域中に実証機を設置して行い、試験の結果、最大で約30kWの発電出力が得られたという。また、水中で姿勢を安定させるための自律制御システムの性能確認や、設置・撤去の方法など実用化のためのデータを多数取得した。試験は、7月25日から7日間、鹿児島県南さつま市沖の甑海峡でかいりゅうを船で曳航することから始めた。これは黒潮に模した水流を発生させるためで、この曳航試験では、流速1.5m/秒で100kWの発電出力を確認した。次に、8月12日から7日間、鹿児島県十島村口之島沖の黒潮海域で実証試験を行った。水深約30~50mに浮遊させたかいりゅうを制御しながら、最大30kWの発電出力を確認した。
2017/08/29 ニュース
IHI、海流発電システムの実証試験を完了
2017/08/29
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